中田クルミさんという女優さん

昨日、柄にもなく「スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE 2017」という演劇を観てきました。演劇は以前から観る方ではあったのですが、この作品はゲームの演劇版ということで、ゲームに全く興味のない私にはとても距離、いや絶対に観に行かない演劇だと思います。そんな私を動かしたのは「中田クルミさん」が出演する舞台ということでした。中田クルミさんは原宿に事務所のあるASOBI SYSTEMという、原宿のKAWAII文化を生み出している会社の所属で、モデルとしての活動が多いのではないかと思います。私が中田クルミさんの存在を知ったのは2016年、亀山睦美監督の「ゆきおんなの夏」という自主製作映画でした。映画自体も柔らかな画面で女性的な作品であり、なかなかの出来栄えでしたし、主演の中田クルミさんの中生的(この造語は、現生と虚実の世界との合間で彷徨っている)な存在感が良てもよく、ボーダーを生きながらも現生に寄ったり離れたりする女の迷いがよく表れていた作品でした。その映画で中田クルミさんの役者としての可能性を感じ、何かご一緒に仕事がしたいと思っていた時、当社で製作しているドキュメンタリー映像(小学生のボランティア・町おこしを半年間撮り続けた作品)で、ナレーターに女優を起用したいというオファーがクライアントから有り、迷わず中田クルミさんを推挙しました。クライアントサイドにはモデル活動が多く、ナレーションは未体験ということも有り、反対意見もあったようです。それを説得しなんとか収録までこぎつけました。彼女をナレーターに推挙したのは、彼女のことをほとんど知りませんでしたが、モデルとしての美しさではなく、その表情からインテリジェンスを感じたからです。収録は一発でOK。クライアントも即OKでした。きっと彼女は前夜にかなりの読み込みをし、それなりに自分の中で語りのキャラクター付けを行ってきたと感じました。かなり真面目な方だと思いましたが、努力などを感じさせない人柄もカッコイイと感じさせるものでした。

そんな中田クルミさんの初めて(と思っています)の舞台なので、まずは観ておこうという責任感で全く縁のない、いや苦手なゲームの世界に入り込んでみました。結果はやはり自分にとってはなかなか距離のある演劇であったのですが、とても舞台映えし、キャラづくりが完全にできている中田さんの存在感は満足できました。きっと、100名のうち80名が好きという女優さんではなく、でも、個性ある・テーマの大きな映画には欠かせない女優さんになると感じさせてくれました。

中田クルミさん頑張ってください。というメッセージを贈ります。

記:hirashita@impc.jp