明治神宮11月1日鎮座記念祭

当社の住所の「神宮前」とは、「明治神宮前」のことである。

ちなみに外苑も「明治神宮外苑」であり、神宮球場も「明治神宮野球場」である。秋になると人が多く訪れる外苑前の銀杏並木の聖徳記念絵画館も、明治神宮である。明治神宮は原宿駅にある本殿のある内苑みでなく、外苑も含んだ広大な土地である。明治神宮が鎮座したのは95年前の11月1日であり、なぜ外苑の広大でスポーツ施設も含んだ神社となったのかは、その成り立ちにあるようだ。

明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社であり、その建築には日本全国からの募金と、献木、そして青年の労力提供が自主的に行われた。今でいうボランタリティにより鎮座した神社である。10万人を超える若者たちの勤労奉仕が、外苑の競技場を生み出したことはなんとなく合点がゆく。

明治神宮本殿を取り囲む広大な原生林は、95年前の献木により集められた木々であり、それが自然淘汰されて現在の原生林となっている。

その中には動植物がありのままの姿で続いている。

私は明治神宮の森は、都会の中でのオアシスではなく、自然のあり方を次の世代に伝えるタイムカプセルだと思っている。

昨今、地域創生の中で「地域ブランド」という言葉が流行している。明治神宮の門前で生活していると、ブランド化を目標とした地域活性には多少の違和感がある。明治神宮は大ブランドであるが、そこには設立の思いと、その思いが人々を動かし、結果として鎮座し、そしてその軸は今もぶれることなく存在している。その結果、明治神宮ブランドはできあがっていると思う。

地域創生、活性化はデザイン、プロモーションでブランド化を求めるのでなく、住む人の思い・志が大切だと感じ、結果としてブランドができあがっていた、そんなことが大切だと感じている。

明治神宮近くまでお越しの際は、少し時間を割いて明治神宮の小道を探索することをお勧めいたします。

記 hirashita